ザップゼラップ その3 小さくっても、大丈夫?

年末です。
実家に帰ってこいということで、今、実家です。
まあ、実家といっても同じ県内ですし、1時間もあれば充分に行き来できるところではあります。
それで、実家の大そうじの手伝いなどをしているわけですが、お昼前にいとこの子どもたちが来ました。
で、手伝いから解放されるーー、ということで、
「おれ、子どもの面倒みるわ」
と、子どもたちと遊びました。


やってきたのは、4歳のと小学2年生のきょうだい2人です。


よーし、ゲームだ。


今回、実家に持って帰ってきているゲームは、「ブラフ」、「エルフェンランド」、「アンダーカバー2」、「N.Y.チェイス」、「カプコンカタン」、「ザップゼラップ」というラインナップだったのです。
これらのゲームは、いとこの子どもたちと遊ぼうということで、持って帰ってきたラインナップです。当然、いとこの子どもたちの顔を思い浮かべながら選びました。
だから、この子たちに最適なはず。
そのわりには、4歳に「カタン」?4歳に「ブラフ」?


スマン、想定していたのは、小学校中学年から中学生ぐらいの子たちでした。
えーと、父方のいとこの子のことは想定していたのですが、母方のいとこたちの子の君たちのことは、すっかり忘れて……いやいや、そんなことは、ンガンン……(by サザエさん)。


しかたがないので、いろいろお話をしてみることに。
なんか、会うのが1年ぶりぐらいです。
お姉ちゃんの方は、以前は、りんの実家に泊まったりということもあり結構なれているのですが、妹ちゃんの方は、借りてきた猫状態です。
「おっちやんのこと知ってるか?」
と聞くと、お姉ちゃんの方は知っているというのですが、妹ちゃんの方には、首を振られてしまいました。
うーん。何回かは出会ったことあるのですが、まだ、ものごころつく前であったか……。
こちらも、来るまで存在を忘れていたので、文句は言えません。
それに、4歳で1年前にあったということは、全人生の1/4前の地点であったということですからねぇ。
40歳の人でいえば、10年前に1度だけあったようなもんだ。
まぁ、3歳ぐらいでものごころがつくとしたら、1/2になって、20年前にあったようなものですからねぇ。
わからんのも無理はない。


妹ちゃんが、借りてきた猫状態で、ほとんどしゃべらないからか、お姉ちゃんの方も、なんだか、かしこくしてなくちゃいけないみたいな感じになっています。


うーん。間が保たない。


ここはやっぱり、ゲームの力を借りて、子どもたちにリラックスしてもらいましょう。
ということで、もう一度、持って帰ってきたゲームを思い浮かべます。


あー、こんな時に「ヒューゴー」があればなぁ。
あれならきっと、この子たちも、大喜びです。でも、今回は、
中学生とするには、ちょっと子どもっぽすぎるか?
ということで、持って帰ってきていません。
すぐできそうなのは、「アンダーカバー2」か、「ザップゼラップ」です。
どちらも、すごろく形式なので、わかりやすいです。ただし、「アンダーカバー2」は、

  • 自分のコマが決まっていない。
  • エージェントゴマとポイントゴマ2つ使う。


などなど難しいところがあります。
それに比べると、「ザップゼラップ」は、魔法の樽を選ぶという行動があるのですが、それ以外は、いたってシンプルです。
というわけで、できるかどうか不安はありますが、「ザップゼラップ」です。


ボードをテーブルに広げて、魔法の樽を出して、まずは、ルール説明。
「2つのサイコロ、コロコロってします。出てきた数字を足します。足し算、難しかったら、おっちゃんが足して言うてあげるので、安心しーや」
「足し算できるー」
とお姉ちゃん。
「おう。じゃあ、妹ちゃん(と呼んでいるわけではないです。念のため)がサイコロふったときも、計算したってや。
それで、サイコロの目をみて、その数よりも小さな数の樽をさがします。
樽の中には、魔法の石が入っています。その石の数が樽の下にシールではってあります」
魔法の石と聞いて、子どもの目がちょっとキラキラします。
だから、1つ樽をとって見せてあげます。
「入っている石の数によって、重さとか、振ったときの音が違うので、実際にふってみて、選んでください」
樽をふって、裏のシールを見てと2人とも、なかなか興味津々です。
「全員が選び終わるまで、裏を見てはいけません。
全員、選べたら裏をみんなで見ます。
そして、サイコロより大きい数字だったら進めません。小さい数字か同じ数字だったら、その分だけ進むことができます」
これぐらいの説明で、
「やってみようか」


はじめて。それから、4歳と1年生ということで、今回は、自分のコマを1つだけ使うバラックさんルールでいきます。
では、最初は、お姉ちゃんから、コロコロ。
2。
いきなり、2かい!!
「さーあ、1か2しかないぞー」
「こっちかな?」
お姉ちゃん、キャッキャ言いながら、樽を振っています。
「全員、選んだね。さて、せーのーで!」
2。5。7。
2は、妹ちゃんです。
「2つ進んでください」
5は、お姉ちゃん。
「残念でした。進めません」
7は、りん。
「おーい」


今回は、時間制限がないので、樽を選ぶのにじっくり時間をかけさせてあけることができました。
本当に、真剣な顔をして、樽を耳の横でふっています。
途中で1回、
「あ、わたし、やっぱり、こっち行く!だって、こっちの方が、ゴール近いもん!」
とお姉ちゃんが逆回転しようとしたりしましたが、
「逆には行けないのー」
とゲームは進んでいきます。


妹ちゃんは慎重派で、5以下の樽ばっかりを選んで順調にコマを進めます。
お姉ちゃんとりんは、ピッタリの樽を見つけようとして、爆発して進めません。
このゲーム、大人になればなるほど、欲張りになっていくということがよくわかります(笑)


妹ちゃんのコマが、お姉ちゃんのコマを追い越しそうです。
「追い越されると、安全地帯以外はスタートにもどされちゃいます。安全地帯は、自分のコマと同じ色のマスです」
「え、それやったら、追い抜かれないように大きいのとらないと」
その考えが……。
ドカッーン
そら、13は大きいわ。大きすぎるって!


めちゃくちゃ順調な妹ちゃんは、ご機嫌です。
「やったー」
とか、小さい声ですが、聞こえてきます。


ゲームは、そのまま妹ちゃんが、りんを追い越してスタートにもどし、一気にゴールしました。


「妹ちゃん、1番。おっちゃん、スタートやから、お姉ちゃん2番かな」
借りてきた猫さんも、ちょっとなれてきたようです。
樽を遠慮なくふって、ニコニコしています。
無意識に樽のシールを爪ではがそうとするのも、きっとなれてきたからなんでしょう。
「シール、はがしたらダメよー(泣)」


もう、お昼やでということで、2人は帰っていきました。帰り際に、わが従姉、2人の母親が、
「これって、外国のゲームなんや」
と、子どもたちがしていたゲームにちょっと興味を持ったような様子。
「うん。ドイツのゲーム。ドイツでは、こういうゲームが盛んなんやって。
今、日本でも大学とか、学校で、テレビゲームとちごて、こういうゲームをしていこうという動きがあるみたいやで」
と言っておきました。
嘘じゃないもんね、名古屋大。
「高いんかな?」
と聞くので、
「4〜5千円ぐらい」
と答えると、
「高い。高い」
と言ってたので、脈はないかな?


あ、またどこに売ってるか、言ってなかったや。