ラー お試し篇


kubata@くぼたた屋さんに、「ラーのリファレンスはこちら」と教えていただいてから、はや2週間ほど。


とうとう、環境が整って、今日、「ラー」をプレーしました。
ということで、ご報告です。


プレーしたのは、4年生3人とりんです。4年生は、いつも大人数で来るので、


「今日は、2つにわかれろ。かたっぽは、おっちゃんが新しいゲームを教える」


と言って、2つにわけました。
もともと、先に目的のゲームがあって来ているので、こういっても、りんのいる方に人数が集中しないのが、この4年生たちのいいところ。
今までは、どちらかというと、りんの方に集まらないという心配もありました。でも、最近は、ワードバスケットというやってみたら楽しかったゲームもありますので、「新しいゲーム」も、魅力があります。
で、「新しいゲーム」に挑戦するチャレンジャーが3人、「ブロックス」をする子が3人、「新しいゲーム」を観戦だけしようという子が1人にわかれました。


見てるだけなら、「ラー」か、「ブロックス」どっちかに入れよ。
でも、見てたいそうです。で、あっちは、3人「ブロックス」(笑)


「『ラー』っていうゲームです。ゲームの目的は、このタイルを集めることです。タイルを上手に集めると、いろいろ点数になります」
と子どもたちに説明して、印刷したリファレンスを渡します。
「そこに、どんなカードを集めたら、何点になるかが書いてあります」


えー、いきなりこれを渡されても、読みません(笑)。
いいんです。読みたくなったとき、このリファレンスがあれば。
リファレンスとは、そういうものです。


「これは、『太陽チップ』といって、お金のかわりみたいなものです」
と言って、太陽チップを見せます。
「これで、タイルを買うわけです」
そして、ジャンケンをして、自分の太陽チップを取っていきます。
「どれでも、おんなじやんなぁ?」
「まぁ、合計は同じになるようにしてあると思うよ」
まあ、わけもわかりませんが、とりあえず3つずつ組になった太陽チップを取っていきます。
「おー、これ、なんかすごく気持ちいいぞー」
木でつくられた太陽チップは、肌触りがよいと評判です。
ええもんは、派手でなくても伝わるんやねぇ。


「さて、ゲームをはじめます。一番大きな太陽チップを取った人が1番です。その人は、このタイルの山から1枚タイルをめくります」
「ぼくか」


パラリ。
ファラオのタイルです。
「ファラオや」
かしこい子は、リファレンスを見てタイルの名前を見つけます。
「そう、ファラオ。王様です」
「王様?ファラオってかいたるでー」
「だから、王様のことをファラオというのだよ」
「ファラオって知ってるぞー。遊戯王』のまねやー
きみたち、4年生なんだから、もうちょっと世の中の仕組みというのを考えようね。まだちょっと、自分たち中心に地球が回っているようです。


「カードは、ボードのここにおきます。で、次の人の番になります。
次の人は、カードをめくってもいいし、ラー宣言というのもできます。ラー宣言というのは、ようするにこのボードに出てあるタイルを買いたいということ。ほしかったら、ラー宣言して、みんなでこれに値段をつけます」
「え、したほうがいいの?」
「普通は、もうちょっと、めくってタイルがならんでからの方がええわな。ただタイルが多いとみんなほしがるから、値段が高くなるし、タイルが少なかったら、みんなお金出さへんから、値段安く買えるかもしれん」
「ふーん」
絶対、理解できてない「ふーん」ですが、まあとりあえず、今は、「ラー宣言」しどきではないとわかったらいいです。


で、何枚かカードがめくられて、「ラー」のカードがめくられました。


「お、これは『ラー』のカードです。これがめくられると、自動的にこのタイルを全部買う人を決めることになります」
「買う買う」
「順番に、このタイルを買うためにどの『太陽チップ』を払うか、言ってください」
1人ずつ自分の出せる太陽チップを言っていきます。もちろん、タイルがいらなければ、パスしてもOKです。本当は、前の人よりも自分が出す太陽チップが小さい場合は、絶対に競り落とすことはできませんので、言わなくていいのですが、そのあたりは、慣れるまで難しいようで、安い値段でも言っていました。


「1番、高い値段をつけた人がタイルを全部もらいます。そして、使った太陽チップとボードの上の太陽チップをかえっこします」
「うわ。1円になってしもた!」
これは、先に言っておいてあげた方がよかったですね。
「裏向けにおいておきます。2回戦をするときは、それが最初の太陽チップになります。」


あとは、わりと順調にゲームは進んでいきました。
タイルがいっぱいでほしいのに、高い太陽チップがなくて、悔しがったりと、競りのおもしろさもちょっと味わったかな?
1ラウンド目は、全員が太陽チップを使い果たして終了となりました。


「では、ひとまず点数を計算します」
と、ここで、最初にステーレンを5点ずつ配っておかなければならなかったのに気づきました。
「最初から持ってる点、5点」


子どもたちは、自分のとったタイルの枚数を一生懸命数えています。
「神様のタイルを持っている人に1枚2点」
「神のカード」は貴重だから、ケットしなければならないというのは、ゲーム中の子どもたちの言葉。
きみら、ゲームまちがえてへんか?
まあでも、ちゃんと、利用しておりました。


「ファラオのタイルを1番持っている人に5点。ファラオのタイルの1番少ない人に−2点」
「マイナス?」
彼は、「葬儀」のタイルを競りとっていたので、ファラオのタイルを2枚すててしまっていたのです。


「ナイルのタイルは、1枚1点。でも、「洪水」のタイルがなければ、点数になりません」
今回は、洪水のカードはけっこう出ました。


「文明タイルは、3枚以上違う種類を持っていたら…。」
と点数を言っていった後、
「1枚もなければ、−5点」
「また俺やー」
いきなり、−2点。


「金を持っている人は、1枚3点」


時計を見ると時間です。今日のところは、1ラウンドで終了ということになりそうです。
マイナスになっちゃった子は、遺跡タイルばっかり集めていたんです。
やっぱり、3ラウンドするのは無理っぽいので、次回から遺跡タイルは抜いておこう。
ちょっとかわいそうなので、
「本当は、これを3回戦までします。それで、この遺跡タイルは、3回戦目だけ点数になります。
でも、今日は、時間がなくて終わりそうなので、遺跡タイルも点数に入れます」


ということで、遺跡チップも点数に入れて、なんとかプラス3点。


感想を聞くと、
「けっこう、買うのがドキドキする」
と、いい感じの答えです。
今回ので、タイルの集め方によって、点数が変わってくるのがわかったので、きっとリファレンスも役立ててくれると思います。


片づけながら、子どもたちが、ひそひそ話を。
どうやら、話題になっているのは、文明タイルのアンクのようです。
「おい、見てみろよこれ」
「千年アイテムやんけ」
「やっぱり、遊戯王のまねやな」
まぁ、あんまりにもかけ離れた世界というのも入りにくいものだから、それもいいか。
いいのか?


慣れてきたら30分で2ラウンドぐらいまではいけそうな感じです。