ブラフ その2 渡る世間は嘘ばかり


えーと、本当は、「ラー」の遺跡タイルと厄災タイルを抜いたので、前に遊んだメンバーが集まれば、もう1度「ラー」に挑戦してみたいと思っているのですが。


わたしの拠点にしている地域の小学校は、今、インフルエンザの流行真っ盛りということで、どうやら、「ラー」組の4年生たちは、学校も休んでいるようです。


そして、彼らが来ないところに、また別グループの4年生が。
いんなにいろいろなグループが、しかも、同じ学年のグループが、入れ替わり立ち替わり、この短期間のうちに遊びに来るというのは、けっこう、めずらしいパターンです。


今までは、いろんな学年の子が、でも、けっこうメンバー固定で来ていることが多かったですから。


うーん、4年生というのは、情報網も、他の学年と違うのかもしれません。


で、今日来たのは、2人なのですが、さっそく、断りもなくゲームをゴソゴソとやっています。
また、自分らだけで遊ぶつもりのようです。


あ、侮れんわ。


カードゲームをさがしていたみたいですが、「そっとおやすみ」は、缶を開けてカードを見て、


「あかんわ」


と一言。
やっぱり、「そっとおやすみ」は4年生を呼ばず、4年生も「そっとおやすみ」を呼ばなかったか!
思わず横で見ていて爆笑していましたが、実は、ただ単にやったことないのでルールがわかんなかっただけかもしれません。


はい。すぐ横で何を選ぶのかなぁと黙ってみておりました。
こっちからは、極力さそわない。好きにさせるというのが、いちようのわたしのルールです。


ワードバスケット」とかも見ていたのですが、これを2人でやってもちょっとむなしそうだというのはわかったようです。


「おっちゃん、オススメのゲームは?」
「人数によるなぁ。何人でするつもりや?」
「2人かなぁ」
「2人?2人のゲームなぁ。2人、2人……」
2人用のゲームといえば、「カフナ」、「ギプフ」、「ガイスター」とかかなぁ。と考えていたわけです。
「おっちゃん入れて、3人でもいいで」
決して、わたしも一緒にいれろとか、そんな催促をしたり、わざと焦らして、3人と言うのを待っていたわけではありません。
でもまあ、どうしても一緒に遊びたいというのなら、しかたないじゃないですか。
彼らも、新しいゲームを知っておけば、また、友だちと遊ぶときの幅が広がるというものです。


時間を見て、20分ぐらい。
ちょっと人数は少ないけれど、よし、「ブラフ」


3人。サイコロたった15個スタートです。
その分、極端な目が出やすくなって、数は当てにくくなります。
説明しながらの1回目。
どんどん、子どもたちのサイコロは減っていきます。
わたしは、まだ大丈夫。
サイコロ、10個。


「10個やったら、だいたい3個〜4個ぐらい同じサイコロがあるのが相場や」


てな感じで言ってあげていると、


「それ、言うたらおもしろくないやん」


と頼もしい一言。
まあでも、じゃあどうやって、だいたいの数を知るのかと言うことをとりあえず教えて、以後、黙っておくことにします。
で、子どもがしてきた宣言は、


「3が6つ」


言わんこっちゃない。なんちゅう、宣言してくんねん。サイコロ全部で10個やぞ。
おっちゃんのとこ、たしかに「★」と「3」で2つ「3」あるけど、きみらのサイコロあわせて5つのうち4つが「3」やなかったらあかんねんど。


「あるわけないやろう。ブラフや!!」


子どものサイコロ、「3」と「★」。
もう1人、「★」3つ。


「そんな、あほなーー」


今日は、3人ということで、負け抜けルールでやってみました。
1回戦目は、それでも、りんが1位だったのでした。


でも、2回戦目。
スタート早々、同じような極端な★の目にやられてしまって、一気にサイコロを3つぐらいなくしてしまいました。
1番はじめに、負け抜けしてしまったという……。


「1人負けたら、ゲームはじめっから!」


なんぼ言おうかと思たかしれん。


子どもたちも、


「おもしろかったー」


と満足な様子でございました。


「あと1つルールあるし、今度、教えるな」


こんどは、振り直しのルールを教えて、本格的な「ブラフ」をまたまた楽しみたいと思っている週末でした。