ただいまママ残業中 その2 積み木がつまれりゃくずし隊


さて、「アレ」とは?


1件だけ、「雑談部屋」に回答がありました。
BOOさん、ありがとうございます。
1件も反応がなかったら、泣いているところでした。よかったよかった。
今にして思えば、なんで、わざわざアクセスの減る週末に狙ったようにそんな「フリ」を入れるかなぁと反省しております。
月曜に読んだ人が、「あぁ、せっかく問題を考えたかったのに、解答から読んでしまった」と残念がる人も、「あ・そ・ぼ」の50人ぐらいの読者のうち1人ぐらいはいてくださるかもしれません。


BOOさんの回答は、「カラバンデ」と「すすめコブタくん」!


出てきたらすごい「カラバンデ」。
あぁ、これも、魅力的なゲームですよね。たしかに、コースを引いて、コマを弾き始めたら、子どもたち、ぜったいよってくると思います。
りんも、ちゃんと「ピッチカー」を購入しましたよ。
でも、このゲーム、まだドラえもんのポケットにはセットされていないのです。なぜなら、1番の問題が「大きすぎる」、「遊ぶ場所がない」からなんですねぇ。
わたしの仕事場、さすがにカラバンデを遊ぶほどのスペースはないのです。
現在、移動可能な軽い畳か何かを廊下などに敷いて遊べるかどうか、なかば本気で考えています。


本命の答えは、「すすめコブタくん」。
これも、確かに、子どもを引きつけることができます。積み木として。すごい、惜しい。
でも、ゲームとしては、2人ではちょっとさみしいです。
お母さんもいるけど、仕事中ですから。


ということで、正解は、わたしが初めて買ったネフの積み木にして、今持っている唯一のネフの積み木、ネフスピールです。


ほら、前回の日記で、「カテゴリー」が、「ゲーム日記」と「おもちゃ日記」の両方になっているでしょう。
前回、ゲームの話も、おもちゃの話もするところまでいけなかったので、これから話す話両方の前置きの話として、両方書いておいたんですね。
「おもちゃ日記」といえぱ、今のところネフスピールだけなのです。
それが、ヒントでした。って、そんな細かいところ見てませんねぇ。


これが、子どもを引きつけるのに何でいいのか?
それは、この積み木が、動きのある積み木だからです。


もちろん、普通の積み木だって、子どもはすごく気になるし、あればさわりたくなると思います。
でも、動くと引きよせる力は数倍になります。


動きのある積み木?
機械か何かが入っていて、自動的に動く積み木なのか?
いえいえ、そうではありません。


電気で動いたり、電気で音を出すおもちゃいうのは、子どもにとってはとっても魅力的です。
でも、これは、合成着色料だっぷりのお菓子みたいなもので、子どもは喜ぶけど、あんまり子どもの栄養にはならないんです。


電気である動くおもちゃは、子どもが自分でおもちゃを分解できるようになるめまでは、まったく、原理を見つけることができないんですね。電気で音が出るおもちゃも同様で、ボタンを押せば音が出るという因果関係までは理解できるかもしれませんが、その2つのつながりが子どもには見えてこないわけです。


そして、小さすぎる時期から、こういったおもちゃを与えられると、「動くこと」にたいして疑問をもたなくなってしまいます。
だから実は、1番こわいのは、分解もしないような子に育っちゃうことです。
もし子どもが、なにかを分解してこわしちゃったら、それは、その子に、世界を理解したいという知的な好奇心が芽生えた証拠です。
まぁ、ちょっとぐらいはほめてあげましょう(もちろん、大切な物だったら、それがいかに大切だったかを言いきかせなければなりませんが…)。


大人にとっては、積み木がくずれて積み木同士がぶつかり合ってなる音よりも、電気仕掛けの音楽の方が、高尚だし、うるさくないと感じられるかもしれません。
でも、積み木と積み木がぶつかって音を鳴らしたとき、子どもは、「ぶつかりあえば音が鳴る」というものすごく基礎的、基本的な学習をしているわけです。
これはやっぱり、ムジカ・マキーナよりも、子どもにとって大切な経験なのです。


あれ、話がそれた。
なんで、こんなところで、受け売りの子育て談義を(笑)
なんか言う前に、まず、「子ども生んで育てろ!」てなもんですね。みんな大変みたいですよ、自分の子は。やっぱり、特別にカワイイから。


えーと、動きのある積み木の話でした。
これは、ある積み上げかたをすると、くずすときに、そのくずれ方がとってもきれいなのです。


わたしは、3つぐらいの積み方を知っているだけなんですけど、研究次第で、もっといろいろできると思います。


1番単純で、美しいと思うのは、「ネフスピールのパラパラ落ち」という遊びです。
高く一本の線のように積まれたネフスピールが、上から順番にパラパラとくずれていくというたいへん美しい落ち方です。


「ヤスの階段落ち」は、階段を作って、そこを積み木の1つを転がり落ちていきます。


「ドシャくずれ」は、1つの栓になっている積み木をはずすと、ドシャリと全部くずれてしまいます。ただし、これは、かなり積み方が難しいです。


と、言葉だけで解説しても、写真や絵のないこのサイトでは、全然わかりませんねぇ。
えーと、詳しくしりたい人は、「好きッ! 絵本とおもちゃの日々」や、「まだ好き・・・続・絵本とおもちゃの日々」などの相沢 康夫さんの本をお読み下さい。
または、おもちゃ屋さん「百町森」のホームページとかをさがせば、出てくると思います。


本当は「パラパラ落ち」とかは、勿体ぶって後の方に見せるのですが、今回は、お母さんが、


「もうすぐ。もうすぐ」


と言っていたので、それほど時間があるわけでもなさそうです。
また、


「イヤ」


と言っている子どもをこっちに来させなければなりませんので、いきなり、「パラパラ落ち」から見せます。
いちよう、子どもに積み木を見せて、


「こんなんあるけど、おっちゃんとこに来るか?」


と誘ってみますが、やっぱり


「イヤ!」


という返事です。
で、おもむろに、積み木を組み立てはじめるわたし。
子どもは、チラッ、チラッとこっちをうかがっております。
でも、目をあわせると、あわててそらされます。傷つくなぁ(泣)


さて、積み上がって、両手を離します。
これも、「パタパタ落ち」のすごいところです。すごく微妙なバランスなんですが、ちゃんと立つんですねぇ。16個の積み木すべてが縦にならんでいますから、けっこう高くて壮観です。
子どもは?見てます。見てます。


さて、目を合わせると、また目をそらします。


「見とれよ」(← 悪そう)


こっちに目を向けたのを確認してから、ネフスピールが積み上がっているテーブルをドンと叩きます。


パタパタパタパタパタ……。


目がねぇ、「おっ」と大きくなるんですよ。


で、やっとこさ、お母さんのひざから降りて、こっちにやってきました。


「もっかい、やって!」


こうなれば、こっちのものです。
リクエストに応えて、「パタパタ落ち」を見せて、積み木遊びが始まります。