第5回 囲碁・将棋クラブ その2 スピード・クラブ

スピード


「オール・ボール・コール・ゲーム(おはじき)」も動き出したので、わたしは、少々違うゲームの紹介を。


といっても、きのう書いた通り、ゲームあんまり用意してなかったんですねぇ。


「そっとおやすみ」とか、「6ニムト」とか、「デュスターバルトの狼人間」なんかは、いっつも、ポーチのなかに入っていて遊べるんですが、うーむ、囲碁・将棋クラブですからねぇ……。「6ニムト」は、まあ、それほど悪くないか……。


どっちかというと、2人対戦ができるようなゲームがいいなぁということで、あんまりまわったことのない「スピード」を用意してみました。


さすがに、トランプの「スピード」は知っているようで、説明はすんなりと入ります。


このゲームは、1回遊んだことのある人と、はじめてのプレイの人とでは、けっこう差がついてしまうので、わたしは、インストだけして、子ども同士で対戦しました。
……。いや、けっして、子どもに負けたら悔しいからとかそういう理由ではないぞ(笑)


手札3枚持って、自分の山から1枚場に表にして、ゲームスタートです。


場の1番上のカードと「色」、「数」、「形」のどれかが同じカードが手札にあれば、その上に手札からカードをどんどん出していくことができます。
手番なんて考え方はなくて、もう、どんどん出せるなら、早い者勝ちにカードを出していきます。


これ、おもしろいのは、1つの属性に気をとられると、他の属性が不思議と目に入らなくなっちゃうんですね。


例えば、わたしの場合は、「色」という要素が1番目につきます。で、「色」が同じカードがないと、ついつい、


「出せない…」


とか思ってしまうわけですよ。
でも、よく見ると、「数」が同じだったり、「形」が同じだったりして、けっこう出せるカードは、たくさんあります。


今回は、2人のプレーヤーに、それぞれギャラリーがついていて、プレーヤーの手札を見て、


「ああだ!こうだ!」


と、アドバイス(笑)


これが、不思議なほど、おかめはちもくで、傍で見ていると、


「なんで、こいつこのカード出さないんだ?」


というのが、よく見えるんですよ(笑)
多分、これは、プレイヤーによって、得意な目につく要素が違っているからです。


「なんで、こんなん、わからへんねん!」


もう、ボロクソ言ってますが、このゲーム、見るとやるとでは、大違い(笑)


あと、こういう、後ろからのアドバイスをどうするかも、結構、性格出て楽しかったです。


もう、アドバイスをされたまま、考えないで出すタイプ(笑)


「くそっ、うるさい!だまってろ!わからんようになる!」


とあくまで、自分の考えにこだわるタイプ(笑)わたしは、断然、後者ですねぇ。


1ゲーム終了。
トランプの「スピード」と同じく、けっこう簡単に短時間で終わります。
まあ、それほど差もなく、終わった感じです。


「こんどは、オレがいくわ!」


さっき、ポロクソにアドバイスをしていた子です。ご指名は、負けた方の子。
このあたり、


「こいつにやったら、勝てるわ」


という見下した態度がありありです(笑)


まあ、おっちゃんから一言注意があってもいいのですが、プレイしてみりゃ、わかるわ……。


プレイ開始。
そう、このゲームは、見るとやるとでは、大違い。


そして、1回プレーをした子と、はじめてのプレーの子では、大きな差がでるのです。


見事に、相手を見下して、挑戦した方が負けました。


「えーっ、案外、難しいな……」


ゲームって、すごいですね。
大人が介入して、お説教をしなくても、自分で自分の間違えを訂正していけるのですから。
まあ、ここで、勝って、相手をさらにバカにしていたら、一言あったでしょうけどね。


そして、そのゲームがおもしろいならば、負けても何回でもプレーして、勝負というのは、勝ったり負けたりして、楽しむものだということを学習していけるのだと思います。


「スピード」は、意外なほど受けました。
他のゲーム会や、子どもたちと遊んだ様子では、それほどではなかったのに、なんで、この「囲碁・将棋クラブ」だけでは、こんなに受けるんだろう……。


わりと、変わったゲームのうける環境です。
多分、囲碁・将棋にひかれてくる子たちなので、過程や、偶然を楽しむというよりも、勝負の白黒がしっかりつくゲームの方が、好みなのかもしれません。


まあ、定番なゲームが、2つほど出来たようです。


今度は、忘れずにゲームを用意するな。
ということで、第5回の「囲碁・将棋クラブ」は、終了しました。


えっ、どこが、「囲碁・将棋クラブ」かって?
いや、ここには書いてないだけで、ちゃんと、将棋も端っこの方でしてたんですよ……。


「次回は、囲碁、教えてや!」


って言葉もありました。
うむ。
次回は、囲碁。覚えておこう。