積み木おじさんライブショー その1 大人と子ども?

ヴィア


11月7日(日)、いつもお世話になっている大津の木のおもちゃ屋さん「ころぽっくるの家」主催の相沢康夫さんの積み木のパフォーマンスショー「積み木おじさんライブショー」がありました。


これは、夏休みぐらいから、「ころぽっくるの家」で企画されていたのです。その頃は、


「行きたいなぁ。でも、面白いかなぁ?」


程度の認識でした。相沢康夫さんのかかれたマンガや、本には触れていて、けっこうファンでしたから。
でも、9月、岡山の現代玩具博物館で、積み木のパフォーマンスショーを見たときから、


「見に行かねば!」


に変わっていたのでした。
なんせ、あの現代玩具博物館でされたパフォーマンスの元祖が、相沢康夫さんなのです。
これは、見に行く価値がありますよ〜。


きっとこれは、現代玩具博物館に行って、あのパフォーマンスを見た人には、わかってもらえると思います。
ということで、今回は、一緒にパフォーマンスを見たネフ愛好家(笑)のでこねぇさんも、一緒でした。


場所は、大津市長等市民センター。
駐車場なし。近くの有料駐車場をお使いくださいということで、自動車を浜大津アーカスに止めて、テクテクと。
本当は、となりに大きなスーパーみたいなお店があるので、そこの駐車場に車を止めてもよかったのですが、「一緒に行くなら案内しますよ」と言っておいたでこねぇさんが、


「ちゃんと、車は駐車場に止めないといけないですよ!」


と、とっても、モラリストだったので歩きました。
歩けば、25分ぐらいかかるかと思っていましたので、とってもはやくアーカスを出発。でも、15分ぐらいでついちゃいました。
当然、1番のり。早すぎです。微妙に、案内になっていないわたしであった……。


長等市民センターは、地域の公民館の役割もはたしている施設らしく、ごく普通の公民館でした。
入り口あたりで、


「どこだろう?」


と、ウロウロしていると、眼鏡をかけた眼光鋭い中年男性が、コンビニの袋をさげて、なかに入っていきます。


むむっ、アヤシイ(笑)


会場は、2階の大会議室のようなところです。ステージの上に長机が置かれていて、そこでどうやらパフォーマンスをされるようです。


会場のうしろにも、テーブルがならべてあって、そこには、ネフの積み木や、相沢さんがデザインされたいろいろなおもちゃが並べてあります。


物販コーナー?見本?


物販コーナーにしては、各おもちゃが1つずつしかおいてないし……手にとって遊ぶ見本にしては、綺麗なやつも混ざっていて微妙ですねぇ。


「ぼく、このキーナーモザイクがほしいんですよ」
「高いですよ〜」


てな会話をしながら、相沢さんのデザインした「ヴィア」の前に。
「ヴィア」は、大人のクーゲルバーンという感じのおもちゃです。
透明なアクリル板の間をビー玉が不思議な軌道を描いて落ちていきます。まるで、空中をビー玉がころがっているみたいに見えるんですね。
クーゲルバーンと同じように、左右に振り子が揺れるみたいにビー玉が落ちていきますが、途中1カ所だけ、駆け上るような動作をビー玉がするんですね。
それが、とってもおもしろくて、わたしははじめて見たときビックリしました。


この「ヴィア」は、明らかにお店で見本にしていた「ヴィア」なので*1、だれもいないのをいいことに勝手にビー玉を入れてコロがしてみる(笑)


ほら、この手のおもっちゃって、自分で遊んで見てるのも楽しいのですが、人に見せて、


「どうや!」


っていう楽しみがあるでしょう。別に自分が偉くなったわけではないけど。


「ヴィア」は、かなり繊細な作りのおもちゃです。
まあ、今回の見本の「ヴィア」は、かなり年季の入ったものいうことで、途中でとまってしまったりしてましたが(笑)
それでも、最後のところでは、ビー玉が、「クン!」と上にあがって、落ちていきます。


「ね、不思議でしょう?」


あれ、あんまり反応ない。
落ちていくのを見るのは楽しそうなんですが、別にでこねぇさんにとって不思議なことはないようです。


……見てなかったのかな?


ということで、もう1回。


「ほら、ここで『クン!』って上がるのが不思議でしょう?」


どこが不思議なのかを説明するのは、ちょっと虚しい…というか、わたしもしつこいですね。


「あぁ、この動き面白いですね。これは、まだ、落ちたときの回転が残っているからてすね……」


……解説、していただきました。
わたしが、ただただ不思議〜と思っているうちに、でこねぇさんの頭の中では、一瞬にして何が起こったか分析されているようです(笑)


これが、文系の頭と理系の頭の違いか〜!


ちょっと、衝撃的でした。


その後、やっとお客様。お母さんに連れられた男の子です。


「ヴィア」を前にして、


「これ、やのりたいなぁ〜。ビー玉入れたいなぁ〜」


としきりにお母さんをうかがいながら、訴える男の子に、でこねぇさんが助け船。


「それ、やってええで」


ええんかい!(笑)まあ、さんざん、さっきわたしが遊んだわけですが(笑)


その言葉に、意を決して、ビー玉を走らせる男の子。


ビー玉は、(まあ、途中で止まったりしながらも)決められたルートを落ちていって、さいごに「クン!」と、上にあがります。


「うわぁ!!」


驚きの表情の男の子。これ、これ。これを期待していたのですよ(笑)
それを見ていた、でこねぇさんが一言。


「あぁ。あれって、子どもにとっては不思議なんだ」


………。イジメ(笑)?

*1:えーと、「ヴィア」の密かな欠点。とっても、繊細な作りなので遊びすぎるとアクリル板にビー玉が通る道が跡になって残ってしまいます。