くさつ店OPEN1周年記念講演−岩城敏之− その3 まずは、親も遊ぶ?

カルテット

「ちょっと、キミキミ」


と声をこけられました。


はっ、まさか、ボードゲーム・シンポジウムに出席していたので、顔を知られているのか?
一言も、しゃべってないけど……。


あぁ、でも、あのとき、岩城さんが、職業の質問をして、わたしだけ手を挙げていた気が…。それで、顔を覚えてもらったのだろうか?


手な感じで、ドキドキしていると、いきなり、カードを手渡されました。


「キミ、このゲーム知っているかい?」


やっぱり、わたしを『ゆうもあ』の人間と知っての声かけですね??


手渡されたゲームは、「カルテット」。日本では、多分、「家族合わせ」とよばれているゲームだと思います。


「カルテット」は、けっこうスタンダードなゲームのようで、ボードゲームを始めてけっこう早い時期で1種類、手に入れています。
それが、「メルヘンカルテット」で、グリムの童話の絵を集めるゲームです。


それから、ハバ社のリトルゲーム・シリーズの「動物列車」も、プレーする機会がまだないのですが、多分、「カルテット」の仲間です。


その他、子どもたちの生活についてのカードを集めるものなど、いろいろな種類のカードの「カルテット」があります。


だいぶん前にプレーしたので、ルールはうろ覚えですが……多分、大丈夫。


「はい、知ってます」


と答えると、


「じゃあ、このカードを持って、あののヘンの大人を3人誘って、遊んできて!」


オイオイオイ!
さすがに、ビックリしました。


しかも、その後、よく観察していると、岩城さん、誰彼関係なしに同じことを言ってまわっておられます(笑)
なんだ、顔を覚えられたわけではなかったか。


ところで、渡されたカードは、2種類4枚ずつの計8枚。


「えっ、カード、これだけですか?」


と聞くと、


「初めてのときは、これぐらいがちょうどいい」


との答え。
はて、1人に、2枚ずつしか配れなければ、4枚1セット、全部そろわないんじゃないだろうか??


うーむ、と1人でルールの確認。
あれ?同じ種類のカード4枚集めるんじゃなくて、同じ数字のカードを集めればいいんだっけ?


ちょっと、そこらのお父さん、お母さん方をさそってプレーしてみますが、ちょっと違う気がする……。


ということで、もう1人の超ベテラン「ゆうもあ」の方に、正しいルールを教えてもらう。
あぁ、わたしのルールは、全然、ちがっていたよ(笑)


まず、全員に、カードを配ります。
1版最初のプレーヤーは、好きなプレーヤーを指名して、


「星の1番のカードありますか?」


と言うように、1枚のカードを指定して聞きます。


もし、その人が、指定したカードを持っていたら、手番のプレーヤーは、そのカードをもらいます。
そしてまた、人を指名して、カードを持っているかどうか聞くことが出来ます。


もし、その人が、指定したカードをもっていなかったら、その人の手番は終わりです。
今度は、聞かれたプレーヤーに手番が移ります。


だから、手札の数は、人によってどんどん変わっていきます。
こうやっていって、自分の手札の中に、4枚同じ種類のカードがそろったら、それは、オープンにして自分の前に置きます。


最終的に、オープンになったカードの多い人が勝ちます。


というルールでした。


これは、けっこう、人が質問したことをよく覚えてないといけないゲームです。
なかなか、大人でも、楽しめます。


さて、あんな、こんなで、ゲームをして、時計を見ると、もうとっくに講演の時間が過ぎています(笑)


「では、そろそろ、始めましょうか?」


な、なんと、子どもも、大人も、バタバタしているなか……というか、まあ、大人は席に着いたのですが、子どもはまだまだ、会場中を探検している中、講演が始まったのでした。


す、すごいことになってますよ〜。