家においでよ その2 コーヒーをどうぞ(お茶請けは、ムシの燻製←嘘)

ヘックメック


「なんですか〜これ?」


という話のきっかけが出来たところで、コーヒーなんかをねぇさんに出してもらいながら、それならためしにと1つ出してみます。


もちろん、こういうゲーマーじゃない人が来た時に遊ぶゲームも、あらかじめちゃんと選んでます。


ねぇさんのお気に入りは「ダイヤモンド」。わたしのお気に入りは「クラウド9」です。
どちらも、それなりの人数がさばけて、盛り上がります。そして、運の要素がかなり強いゲームです。


でも今回は、「ヘックメック」。これは、わたしが1回しか遊んだことなくて、しかも、ねぇさんと2人でしか遊んだことがなかったので、5人ぐらいで遊んでみたかったのです。
これも、「ダイヤモンド」や、「クラウド9」と同じようにかなり運の要素の強いゲームですね。
そして、「ダイヤモンド」、「クラウド9」と同じく、バースト系のゲームでもあります。


バースト系のゲームは、わりと盛り上がりやすいし、最初に遊んでおもしろいという評価を我が家では受けているようです。


まぁ、小学生ぐらいの子どもが相手の場合は、「ねことねずみの大レース」とか、「ミッドナイトパーティ」をまずオススメすると思います。
あと、年齢がもっと低ければ、「すすめコブタくん」になると思います。
子どもには、スゴロクからはいるのがよいと思っているようです。


スゴロクも出来ないぐらい小さな子は、メモリーゲームになるかなぁと思います。多分、1番小さな子が遊べるゲームは、「テディ・メモリー」だと思います。
早い子は、1歳半ぐらいから遊べるようです。


大人で、ゲームにふれたことがない人相手ならば、いきなりボードをバーーーンと広げるよりも、カードとか、小さな箱のゲームがいいような気がします。


いきなりカタンのヘックスマップを取り出してならべ出すと、やっぱり、「難しそう〜」とひかれてしまいそうです。
このあたりは、ねぇさんは、「プエルトリコ」からゲームをはじめた人なので、違う意見かもしれませんが……。


その点、ヘックメックは、麻雀の牌のようなタイルとサイコロだけですので、見た目の抵抗も少ないと思うのです。


「やってみます?」


ということで、うれしそうにいそいそと21から36までの数字と、ムシの絵の描かれたタイルを順番にならべるわたし。
絶妙のタイミングで、まだ飲んでいる人がいてもコーヒーをさげてしまうねぇさん。


「ゲームハウスでは、ゲームをしろ!」


という圧力が、ヒシヒシとお客様たちに(笑)


でも、このゲーム、1回しか遊んだことなかったので、インストがあんまり上手ではありませんでした。*1


「えーと、ある街では、ムシの燻製が大人気です。
 みんな、ムシの燻製が食べたくて、ムシの燻製屋さんにやってきては、
 『ムシくれ〜、ムシくれ〜』
 と叫んでいます」


ここで、ムシを食べるというのはひかれると思ったのか、ねぇさんの注釈。


「えーと、みなさんは鳥です。そしてこの街は、鳥の街です」


えー、そうなんですか??
実は、このヘックメックのルールブックに書いてある最初の説明は、日本語が謎で意味不明です。
まあ、鳥でも、人間でも、なんでもいいや。


「このムシを1番たくさんあつめた人が、このゲームの勝者です。」


ということで、勝利条件を言ってから、ゲームのくわしい説明です。


タイルにムシの絵が描いてあって、そのムシの数が点数になります。
そのムシをゲットするためには、サイコロを振って、必要なサイコロをセレクトしていき、合計がそのタイルに描かれている数字よりも同じか大きくなければなりません。


まず、手番のプレーヤーは、8つのサイコロをゴロゴロとふります。そして、その中からのこしておくサイコロと、ふり直すサイコロを選びます。
ちょっと、説明しづらく感じたのは、このサイコロを選ぶところです。
1回に1種類のサイコロの目だけを選ぶことが出来ます。
サイコロの目を選んだら、その目と同じ目をだしているサイコロは、すべて引き取らなければなりません。たとえば、「1」の目を選んで、「1」の目が4つ出ていたら、その「1」のサイコロすべてを引き取らなければなりません。
ただし、もうすでに引き取っているサイコロの目を引き取ることはではません。


引き取ったサイコロの目の合計が、場にあるタイルに書いてある数字以上の数になれば、そこでサイコロをふるのをやめてかまいません。


もし、引き取ったサイコロの目の合計が、場にあるタイルに書いてある数字以上でなかったり、さらに大きな数のタイルを獲得したい場合*2は、引き取ったサイコロ以外のサイコロをもう1度ふり直します。


で、こうやって、サイコロを振るごとに、セレクトして引き取っていきます。
そして、適当なところでやめれば、ムシのタイルを引き取れるわけです。
でも、もしサイコロが引き取れない場合は、バーストになって、ムシがとれないままに手番終了になります。例えば、1回目「5」、「5」、「5」と引き取って、2回目「4」、「4」、「4」と引き取って、残りのサイコロが2つのとき、出た目が「5」と「4」だった場合は、両方とも、もう引き取っている数字なので、セレクトできないわけです。そうすると、今までためた5×3の15点と、4×3の12点の合計27点も、なくなってしまうわけですね。


あと、サイコロには、1つ数字の代わりに「ムシ」の絵の描かれた目があります。これをかならずセレクトしていないと、どんなに点数をとっていても、タイルをゲットすることができません。「ムシ」の目は、1つ5点です。


あと、とったタイルは、自分の前に重ねて置いていきます。
手番のプレーヤーは、他のプレーヤーの前にある1番上のタイルを場のタイルのかわりに横取りすることが出来ます。


バーストすると、場にある1番大きな数字の書かれたタイルが裏むきになっていきます。


さすが、クニツィーアというところは、2つ。
1つは、「ムシ」の目の制限と、タイルを必ず取らなければならないという制約のせいで、どんなに安全指向な人でも、何回かは、必ずサイコロをふらなければならないことになっているところです。
そして、もう1つは、こうやって、無理矢理にサイコロを振らしておいて、バースとしたらどんどん場のタイルが少なくなっていって、ゲームがちゃんと終わりにむかって進んでいくことです。


あと、たくさんサイコロを引き取ってしまうと、振るサイコロが少なくなってきて危険になります。このあたり、どのサイコロを取るかというのは、ジレンマです。


このときは、バーストしたら、自分の前にある1番上のタイルを返すというルールをわすれてやっていました。
そうすると、バーストのリスクが少なくなってしまって、ちょっと大味になってしまいました。


一緒に遊んだ方たちも、まずいインストで、はじめのうちは、


「は??」


という感じでしたが、1まわりするうちにだいたいルールを把握できました。
特に、若い人は、やっぱり頭が柔軟というか、ギャンブラーで、けっこうきわどいところでも、勝負してサイコロを振ってきました。


3まわりぐらいしたころには、もう、ルールもしっかり把握できていたようです。しかも、みなさん、ものを考える仕事の人ですから、けっこう性に合っていたのかも。


結局、若い人のタイルを横取りして、堅実に稼いでいた人が勝利しました。


えーと、わたしは………タイル1枚もとれんかった……いや、別に接待プレーをしたつもりはないのだけどなぁ〜(笑)


特に今回は、タイルを返すルールがなかったので、ちょっと大味な感じになってしまいました。
でも、けっこう楽しんでもらえたようです。


「新しいのします?」


というと、


「したい。したい。」


とのこと*3


うーん。次のゲームは、ちょっとレベルアップしてみるかぁ〜。

*1:あと、レポートを書いていると、ルールを咀嚼できるのでインストが多少ましになるのですが、最近は、それもサボっていましたので…

*2:数字が大きなタイルほど、描かれているムシの数も多い。

*3:まあ、多少は接待がはいっているかもしれませんが