12月プロコアゲーム会 その2 ボスいつもそばにいてね

アイムザボス


最初のゲームは、「コヨーテ」ですか?
でも、周りには、TCGゲーマーな方がひしめき合っています。
ここで、「コヨーテ」というのも、なかなか、勇気のいる選択だ。


「まあ、『コヨーテ』は、人がへってきたらということで」


ということで、後のお楽しみです。


「大人のゲーム会やし、大人しかできないゲームを……」


持ってきておられたゲームは、「アルハンブラ」と「アイムザボス」
アルハンブラ」を遊んだことないので遊んでみたいなぁ。


「じゃあ、大人のゲームということで、『アイムザボス』を。
 これは、人間関係をつぶすゲームだから、子どもとは遊べない」


ということで、「アイムザボス」をプレーしました。


「アイムザボス」は、基本的には、全プレーヤー共有のコマをサイコロの数だけ動かして、止まったボードのマスにかかれた仕事を請け負うことによって、収入を得ていくというゲームです。
0円(?)からスタートして、最終的にお金をたくさん儲けた人が勝ちです。
けっこうルール自体は、簡単な方だと思います。


肝心のお金を儲ける仕事の仕方なのですが、スタート時には、各プレーヤー1人ずつ投資家を持っています。
ボードのマスには、どの投資家がいれば、その仕事が成立するかがかいてあります。
そこで、手番のプレーヤーは、


「この仕事請け負います。
 わたしのところには、投資家の○○さんがいるので、残りの投資家の○○さんと○○さん、手を貸してください。」


てな感じで、みんなにお願いするわけです。
うまく他のプレーヤーの投資家の力を借りることができたら、仕事成功です。


この仕事をするときには、手札の特殊カードを使用してもかまいません。なかには、「投資家の従兄弟カード」なんてのもありまして、投資家のかわりに使えたり、「旅行カード」で邪魔な投資家を不在にさせることができたりします。
「アイムザボス」カードは、なんと、手番を奪って自分が取引の親になってしまうという強烈なカードです。


さて、このゲームの何がスゴイかというと、ルールが少ないことです。
そして、ルールにない部分は、全部、交渉になります。


えーと、1人の投資家だけで成立する仕事は多分なかったので、仕事をしようと思うと、必ず誰か他のプレーヤーの協力を得なければなりません。
なんの旨味もないのに、他のプレーヤーが協力してくれるわけはありませんので、こんな会話が飛び出ることになります。


「じゃあ、協力してあげるから、報酬として1/3もらうね」


相手の方が、投資家をたくさん出していれば、


「こっちの方がたくさんの投資家を出しているんだから、こっちが、2/3もらうよ」


とか言われてしまうときもあります。
しかも、この交渉、だれが割り込んできてもいいんですよ。


「彼は、2/3取るっていってるけど、ぼくは同じ条件で折半で言いよ」


なんて声が聞こえたら、そっちと組みますよねぇ。
よし、交渉成立かと思ったら、


「ちょっと待った。キミの投資家さんは、今、旅行に行ってるよ」


とキャンセルされてしまったり、1円単位(本当は1万だったかな)の値引き競争があったりと、激しい戦いです。


交渉するときに、相手の邪魔をできる手札の特殊カードは、とっても重要です。
ただし、カードを補充すると、その自分の手番は、仕事ができないというリスクがあります。


あと、仕事の報酬は、


「その仕事の大きさ」×「相場」


という感じになっています。仕事の大きさは、ボードにはじめっからかいてあって、人がたくさんいる仕事ほどビッグなわけですが、相場の方は、仕事が1つ成立するたびに少しずつ大きくなっていきます。
だから、最初の仕事より、後の仕事の方が、報酬がデカくなります。


今回は、最初にとばして仕事をした人が、メチャクチャ警戒されていたので、あとの方で、こそこそと仕事がしやすかったです。
あと、人の仕事に乗っかるのも大事ですが、やっぱり自分が指導権をもっている時に、仕事を成立させるとガッポリもうけやすい感じでした。


今回は、わりとみなさんクリーンな取引をしたということでした。
なんか慣れてくると、もっとえげつない交渉も、バンバンとびかうそうです。
口約束を担保にみたいな……。


りんは、まだまだ子どもなのでよくわかりません。


終わってみたら、けっこう儲けていたというのは、内緒です。