気楽になった?


彼は、二つの故郷はいらないといいながら、自分が仲間たちを救う力のいくつかが、自分が英国人だからだということには気づいていない。


多分、作者は気づいているんだと思います。
昔の神坂智子なら、主人公をその視点で留めておくことはしなかったと思います。


でも、この作品では、こうなのですね。


これは、神坂智子が、自分の思想や考えを登場人物に押しつけないぐらい余裕を持って物語をかけるようになったということか、それとも、その重たさに耐えきれなくなったのか、どっちだろう?