白倉由美

なにかにすがることのこわさ… 無垢ななにかが、ぼくたちを救ってくれる。 そういう物語が、消費されていた時代だったのです。 でも、現実には、すがられた無垢なものは、耐えきれなくてつぶれちゃう。 救済の物語は、すがる側だけしか理解できないものであっ…