大塚英志

つくられた、記憶と能力? 結局、この「探偵儀式」にも、バーコード殺人事件のときのように、誰か監視して裏で操っている人がいるということでしょうか? それは、結論的に、おもしろくないなぁ。

これで、「サイコ」も終わったことに? 「マダラ」。いろいろな展開が予定されていたみたいなのに、「僕は天使の羽根を踏まない」で、「もうすでに終わってしまったマダラ」がかかれて、どうやら、他の物語はかかれなくなってしまいそうです。 それと同じよ…

忘れられないための装置として… 「サイコ」の連載が止まっていても、「サイチョコ」が載っていれば、なんとなく次に「サイコ」が載ったときも、違和感がない。 そういう装置としてはたらいていると思います。 そこまで、大塚さんが、読んでいたのかどうかは…

なにかにすがることのこわさ… 無垢ななにかが、ぼくたちを救ってくれる。 そういう物語が、消費されていた時代だったのです。 でも、現実には、すがられた無垢なものは、耐えきれなくてつぶれちゃう。 救済の物語は、すがる側だけしか理解できないものであっ…

華麗な冒険を今読んでいる… このマンガのなかでも、℃は、転移人格なのでしょうか? うーん、実写版、小説版、いろいろまざっていて、もうグチャグチャですねぇ。 読み返せば、理解できるのかどうか……。

すべてを受け入れる この物語の主張は、とても正しい。 でも、本当に自分が被害者として、それぞれの人のとなりにいた時、ほんとうに、そうできるのかというのは、難しい問題です。 だって、大塚さん、すぐ投げ出すじゃないですか。それって、やっぱり人間関…

サーガとか言い出すと… 笹山サーガとか言ってます。 「黒鷺死体宅配便」が、この「探偵儀式」の後にくる物語だというのも、けっこう無理があると思います。 そして、サーガとか言って設定を作り出すと、とたんに創作意欲がなくなるというパターンが多い原作…

物語は、大きくなりたがっている 物語がイデオロギー化しているとしたら、それはやっぱり、物語は「大きな物語」を語りたがっているということかも。

後ろの人 と書いて、そういえば「うしろの百太郎」なんて話があったなぁと思い出した。 あれは、守護霊の話だったっけ? まあね戦争ネタの話は、イデオロギーで、事実をねじ曲げているところはたしかにあるよなぁ。 それは、ある程度、引いてみていかないと…

鉄腕ノボル ちょっとしたアトムブームですねぇ。 イメージとしては、「無垢な魂」です。 でも、そのあたりも、ちゃんと最初にかかれた原作のなかにしっかりはいっているあたりが、手塚治虫のすごいところです。 あかねの最後のセリフは、しびれました。

魂のスペア 自分の存在が、だれかのスペアだったら? それって、大塚英志が、さんざんマダラでやってきたことだなぁ。 そして、魂さえが、フロッピー1枚で人から人へ移動したりする。 人は、人のどこを見て、その人だと認識するのでしょう?

さて、では、どんなキャラクター小説を書こうか… やっぱり、ボードゲームが話にかかわってこないといけません。 1話で1つボードゲームの紹介が入るような話。 主人公は、じゃあ、ボードゲームをする人。 うーむ。欠けたものの設定をしなければ。 欠けてい…

想い 小説版では、けっこう前面に出ていた耕平のさつきに対する思いというのが、けっこうマンガ版でも明確に出てきたかな。 でも、何にでもやさしい人間というのは、けっこうわかんないからねぇ。 どうなんだろう。

摩陀羅・完結編 「転生編」があって、その後、エピローグとして「天使編」があって、完結するのだと思っていましたが……。 この「転生編」の完結で、多分、摩陀羅は、完結してしまうのでしょうね。 物語による物語の否定。 でも、その否定すらも、物語にしか…

ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団 た、探偵。 ちがうと思う……。 でも、ちょっとおもしろいので、清涼院流水に興味をもったりして。 こんな人が、出てくるのか?

ナーシャのコイン かなり、色々なことが明らかになってきた感じです。 裏で色々あやつっているらしいゲルゲも、登場してきました。 最後、ナーナが、ナーシャのコインを持っているのですが、あの意味はなんなんでしょう? 実は、ナーナが、ナーシャだったと…

たちの悪い世紀末 これも、終わらない昭和シリーズかな。 たちの悪い世紀末とかいいながら、でも、けっこうみんなそれなりに楽しそうじゃないかという感想です。

笹山さん 元刑事の笹山さんというキャラクターがでてきます。 当然、大塚さんは、 「あんなのは、ただのお遊びで、整合性なんない」 と言うんだろうけど、あのすがは、「サイコ」がすべて終わったあとの笹山徹じゃないのかと思ってしまいます。 だから、実は…

犬神犬彦 「俺は、…ただの犬彦だ」 って、名字なんかい!名前なんかい! うーむ。犬飼犬彦でも、犬彦綬蛇矢でもなかったわけですね。 ロック少年、ヒゲオヤジと、手塚キャラクターらしき人も、たくさん出てきました。 「W3」あたりをもう1回読むと、なに…

「大人になんてなりたくない」と言った時点でもう大人 手塚治虫という神話がどういう風にできあがっていったのかというところが、けっこうおもしろかったです。 みんな、なにかに「ルーツ」を見つけたかったんですねぇ。

自分の知らないところで犯した罪なら、その罪は許されるのか?そんなことはないだろう。 この人の文章につきあうのも、本当に長いです。 昔、この人が雑誌編集長で大塚某と名乗っていたころから知っていて、マンガの批評を読んで、「摩陀羅」などのコミック…