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スティッキー
さて、人数が多いので、ちょっと年齢の上の子と、下の子を2つのテーブルに分けて遊ぶことにします。
わたしは、年齢の上の子の集団を受け持たせていただきました。
大人は、わたしと保護者の方が2人。そして、子どもたちが5人。
最初に遊んだゲームは、スティッキーです。
ゲームというよりも、HABAの木のおもちゃ。
たくさんの赤・青・黄のスティックと輪っかを使って遊ぶバランスゲームです。
この前、一階さんが、
「このゲーム、けっこうほしいと思っている」
と話しておられた、要チェックゲームです。
ちなみに、そのときのりんの反応は、
「バランスゲームかー。ふーん」
という感じでした。
ちょっと見た目地味っぽいかな。
まず、輪っかにすべてのスティックを入れます。
スティックも木なら、輪っかも木です。こういうところが、こだわりなのかなぁ。とっても、あったかで素朴な感じがします。
そのまま手を離せば、輪っかはストンと落ちて、スティックはバラバラになってしまいます。
それでは、ゲームにならないので、スティックを上手に広げて輪っかとスティックが微妙なバランスで立つようにします。
うーむ。言葉だけでは難しいですねぇ。
無断リンクしてみるとこんな感じです。
サイコロがついています。当然これも、木製です。
サイコロの目は、赤、青、黄の三色です。
もう、遊び方はわかりました。今、あなたが想像されたとおりです。
サイコロをふって、出た目の色のスティックを抜きます。
バランスが崩れなかったらOKです。
バランスが崩れて、輪っかが滑り落ちてしまって、スティックがバラバラになったら負けです。
青い棒は太くて、黄色い棒は細いです。赤い棒はその中間です。
どうして、黄色が中間でないのだろう?赤、青、黄色なら、黄色が中間だと思うのは、日本だけの習慣ですか?
青い棒を引くと崩れやすく、黄色の棒は崩れにくいわけです。
でも、崩れた時点で点数計算がおこり、青は3点、赤は2点、黄色は1点と計算します。
だから、できるだけはやい安全な手番のときに青とかを引いておきたいわけです。
というわけで、スティックをグルリとまわして、机の上に置いて、ゲームスタートです。
まず最初のスティックを広げて輪っかとスティックがバランス取るところからちょっと難しいです。
コロコロ。
「青」
子どもが青いスティックを1本引っぱります。
バラバラバラ。
………。
……。
…。
おいおい。いきなりかい。
気を取りなおして、もう1度。
「こんどは、となりのおっちゃんからスタートするな」
まぁ、さっきは子どもだったし。
大人がお手本を。
コロコロ。
「青」
いくらなんでも、1本目で崩れるなんてことは……。
バラバラバラ。
………。
……。
…。
わかった。机の上でするからいけないんだ。
ちゃぶ台を立ててしまって、絨毯の上にスティックを立てます。
今度こそ。
コロコロ。
「黄色」
抜けた。
コロコロ。
「赤」
抜けた。
コロコロ。
「黄色」
抜けた。
コロコロ。
「青」
ギャーー
さっきよりは続いたけど、4人で崩れる。いくらなんでもはやすぎだろう。1周ぐらいは回るはずなのに。
何回かやっても、1周回れません。もう、点数なんて関係ありません。子どもは、ひたすら「青」が出ないことを祈ってサイコロを振っています。
おかしい。
マニュアルに目を通します。
スティックのセットのしかた。
輪っかにスティックを通して、スティックを小刻みに揺らします。そうすると、スティックが次第に開いてきます。
!!!
今まで、スティックをグリッとねじっていましたが、どうやらそれではいけないようです。
ホンマかいな。
ユサユサ。ユサユサ。
たしかに、スティックが広がります。
でも、見た目、さっきとたいしてかわらんぞ〜〜。
「またやんの?」
「せめて、1周回らな。1周回ったら終わろう」
そして、問題の4人目クリア。5人目、
「青。ギャー、もう終わりやん」
そー。ぬ、ぬけたーー。
なんと、マニュアル通りのセットのしかたをすると、それだけで、2まわり以上してしまったという。
す、すまん。おっちゃんのせいでした。
で、当然、周りはじめると、オモシロくなって、何回も遊んでしまいました。
「うわー。なんかわたしら、はじめは下手やったのに、急に上手になったなー」
実は上手になったのは、おっちゃんのセットのしかただということは、このサイトを見に来てくださってるあなただけの秘密だ(笑)