暖炉と広間に 別れを告げよう!


おや、こんなにわかりやすい話だったか?
というのが、読んでるときの印象です。


以前読んだ文庫版は、今出ているものとは違って、全6巻で、やったらめったら字が小さいやつでした。
読んだのは、高校ぐらいのときか?
その時は、なんか、おもしろいけど、わかりにくい話やなぁと思っていました。


その頃は、野伏ってなんやろうとずっと思っておりました。
TRPGを遊ぶようになって、ある日突然、


「ああっ『野伏』って『レンジャー』のことなんや!」


と気がついたりしました。
今日、本屋さんで、あってるかどうか、原著を覗いてきました。フォーク・なんたら・レンジャーで、確かに、「レンジャー」のことのようでした。


まあ、他にも「馳夫」って何よ?
とか、いろいろあったわけですな。
映画では、「韋駄天」と訳されていたようでした。足が速いという意味か〜〜。


そして何よりも、以前これを読んだときは、「ホビットの冒険」を読んでいなかったんですねぇ。


別作品、読まなくても楽しめる……


なんて、書いてあったかどうかはわかりませんが、やっぱり、読んでないとそれ前提に物語が始まっているので苦しかったんだなぁ。
今回は、「ホビット」を読んだ後なので、理解できる部分が多い。


でも、「ホビット」は、「指輪」以上に色気のないお話です。
「指輪」は、それでも、ところどころそれでも印象的な女の人が出てくるのですが(特に「王の帰還」のあのシーンとかね)、「ホビット」に出てくる人ときたら、ホビットドワーフドワーフドワーフドワーフ、……、魔法使い、ですからねぇ。
多分、あの頃読んでたら、途中で挫折していたと思います。


トールキンという人も、堀井雄二と同じように、あんまり物語とか、冒険のなかに「女の子」を入れたくない人なのかもしれませんねぇ。


神話的物語は、その傾向あるのかな?でも、パーネット・スワンとか、サトクリフを読んでいたり、ギリシアローマ神話読んでみたりする限りは、あんまり女の子が活躍しないという印象は受けないんですけどねぇ。


1巻に出てきた女の子って、ゴールドベリだけでは……。あの子、ストーリーには、なんも絡んでないし。いてもいなくても、一緒?


1巻終わって、まだ裂け谷に到着してないんやとか、いろいろ、読み返してびっくりです。