自分のなかの天秤


なんと、ビックリしたことに2巻のレビューを、2003年の8月に書いていますから、2年ぐらい間があいていることになります。


けっこう、印象の強いお話なので、そんなに時間がたったとは思えなかったです。
読むと、すっと、その世界に入っていける感じです。


世界は、正しいことばかりではないけれど、美しいことも確かにある。
憎んですらいた父親と、和解したり、共感するきっかけすら、もてるかもしれない。
もちろん、それは、簡単に手に入る甘いものではないけれど……。


それは、人の心と同じような世界なのだと思います。
そして、自分自身のなかに、王を見つける。