目羅博士の不思議な犯罪


ありえねぇ〜。ということで、どっちかというと、ミステリーというよりホラーなのかな。
いや、ホラ話というのが、正確なのかも。


でも、ちょっと単純すぎるきらいはあるけど、乱歩の世界なんだなぁと思います。
けっこう、好きです。


地獄風景


ゴールテープの話あたりから、なんか、狂気のコメディみたいになってます。
そして、最後のオチが……。


でも、わたしの持っていた乱歩のイメージって、こんな感じです。かなりエスカレートした感じです。


恐怖王


喜多川夫人、怪しすぎです。


まあ、それ以外は、通俗小説として、けっこうおもしろいと思います。
うーん、乱歩自身の評価は、悪いみたいですけど。



偶然に頼りすぎているような気がしますが……。
うむ、ホームズでも、あったのか……。


火縄銃


これは、使い古された感じのトリックなので、けっこう先が見えていましたねぇ。
でも、これはこれで、悪くないと思います。


殺人迷路


なんじゃこりゃ。
えーと、連作小説の乱歩のパートだけを取ったものです。


わかるか!!


悪霊


ちょっと、期待されすぎな感じでかわいそうですねぇ。
しかも、わざわざ、お詫びの言葉まで書いている……。


できは、乱歩が自分でいうほど、悪くないと思うのですが……。


多分、乱歩は、自分の書きたい小説と、自分が書ける小説の間に、ものすごくギャップわ感じていたんだと思います。


でも、乱歩が書ける小説の世界が、わたしはけっこう好きです。


妖虫


これは、犯人から動機まで、読めてしまった。


いや、あんな派手なことしなければ、絶対に捕まらないのに……。でも、悪いヤツは、悪いヤツなりの美学でもって、やらなくてもいいことまでやってしまうのが、乱歩の世界。


パン。


と見栄が決まるよさがあります。