アンダーカバー2


このだれのコマでもくるくる動かすゲームって、どっかであったよなぁと考えてみると「ミットナイト・パーティ」ですね。


この「アンダーカバー2」は、「ミッドナイト・バーティ」や、「6ニムト!」をつくったデザイナー、クラマーのつくったゲームなのだそうです。


わたしは、このゲームのかっこよく不必要に大きなスパイ型のコマが大好きです。
これも、短時間で出来るすごくお手軽なゲームです。あとは、スパイという職業がPTAの目にどう映るかですが、このゲームは、暗殺とかそういった暗いイメージがないので、けっこう安心してオススメできると思います。


ちょうど、となりのテーブルでは、「スコットランドヤード」が遊ばれておりました。「スコットランドヤード」がお気に入りのゲームになった方たちがいたようで、けっこう重たいと思うあのゲームが、同じテーブルで4回ぐらいプレイされていました。


で、それを見ていて、こっちのゲームにやってきた親子の会話。


「わぁ、お父さん、これも、泥棒さんのゲーム?」
「うん。まぁそうや」
「ねぇ、どれが泥棒さん?」
「こっちのゲームはな、全員泥棒さんなんや」


微妙にあっているような、間違っているような。
重要機密を盗むゲームなのかなぁ。


今回は、初めてということで、基本ルールで遊びました。「基本ルールの方がシンプルで好き」という声もあるのですが、そのあたりは、やってみないとわからないので、また、ためしに遊んでみようと思っています。


さて、最初はコマを並べます。スパイたちは、教会に。


「金庫は、『ハイムリッヒ商会』でいいのかな…」
『ハイムリッヒ商会』なんて、かっこいい響きなだ」


子どもよりも、お父さんが反応してくださっています。


「なんだか、大戦中のドイツっていう雰囲気ですねぇ」


やっぱり、スパイものは、ある程度の年齢の男の子のもののようです。


でも、ごめんなさい。間違ってました。最初の金庫の位置は「ハイムリッヒ商会」ではなくて、お隣の「7」の建物でした。
多分、1回目に決算がおこらないようになっているようです。


このゲームのおもしろさは、やっぱり誰が、何色のエージェントなんだろうと正体をあれこれと推理することです。


「さぁ、この辺で自分のコマも進めておこうか」


とか、言いなから動かしているけど、それ、わたしのコマじゃないか。なんていう虚々実々なやりとりがおもしろいです。


人が勝手に自分のコマを動かして順位を上げてくれることもあるし、たった1巡順番がまわってくるまでに、自分のコマがずっと−3点の「廃屋」に止まっていて、あっという間に点数がなくなりかけているなんてこともおこってきます。


いかに、自分の正体を気づかれないように、よいポジションに着くかが大事です。


正体が判明するときは、やっぱり楽しいです。
自分のコマを1回も動かさなかった強者からなにから、嘘つきがゴロゴロしています。


これは、子どもたちから、


「もう、1回」


のリクエストが出て、2回遊びました。
これも、ガイスターとおなじく、よく性格を知っている人と遊んだり、1回目のみんなの作戦をふまえて2回目を遊ぶのが楽しいゲームです。


わたしは、メチャクチャすなおに自分のコマを動かして、バレバレだそうです。
1回目は、それでうまくいったのですが、2回目は、さすがに集中攻撃を浴びてしまいました。
でも、これで、りんはどんな作戦をとるのかということが、みんなの中に刷り込まれたはずです。
さて、3回目やるときは……。


次回の「うつぼゲーム会」が、楽しみです。