ピット


今回、いきな子どもたちにヒットしたいたのが、「ピット」でした。


実は、前回ぐらいから、大人たちの間では遊ばれていたんですよ。
子どもたちの間から、


「おとーさんたち、うるさすぎー。ケンカしてるのー?」


という子どもたちの非難をあびながら、楽しそうに大人だけが遊んでいたわけです。


で、わたしは、イエローサブマリン京都店に行ったとき、この「ピット」の箱を見つけたわけです。
速攻買いですよ。
そして、速攻すぎました。


買った「ピット」は英語版。なんと、日本語のルールがないという(泣)。


いや、簡単すぎるほど簡単なルールなんですよ。
なくったって出来るし、訳すのだって英語だし、難しくない。
でも、わたしのような小心者は、ちょっと気になるんですよねー。


そして考えたのが、この前「うつぼゲーム会」で遊ばれていたぞ。今回も、これを持って行って、遊び方を教えてもらおう。


「うつぼゲーム会」に行ってみると、前回遊ばれていたピットがちゃんとありました。
しかも、よく見ればそれば、なんと「日本語版ピット」ではありませんか。
もちろん、ルールも、日本語でした。


これも、ご迷惑をおかけしているゲームファミリーさんの物でした。見せていただくことをお願いすると、快く貸してくださいました。
ほぼ、準スタッフ。というか、スタッフ以上にスタッフです。もっと、精進せねば。


気になっていた部分が全部解決いたしました。


解決したら、遊びたくなるのは、人の常(笑)。
さっそく、子どもと試します。
いきなり、小学校就学前の子も入れてです。


大丈夫。大丈夫。
「ファミリーで子供と遊ぼう」のページでは、「小学生低学年から楽しめるゲーム」に分類されています。
この子は、あの8歳以上のゲーム「カルカソンヌ」で、わたしを破った子どもです。
もうあの時点で、小学校卒業です(笑)。


ヨーイ、スタート。


手札が9枚ずつ配られます。遊ぶ人数によって、使うカードが変わるところは、「そっとおやすみ」と似ています。あれは、4枚の同じ絵のカードを人数分組使いましたが、「ピット」は9枚の同じ絵柄のカードを人数分組使います。


シャッフルして配られていますから、手札は、バラバラです。
これを人と交換して、全部、同じカードにするのが目的です。
うーむ。このあたりも、「そっとおやすみ」と似ていますねぇ。


でも、カードは9枚です。「そっとおやすみ」みたいに、1枚ずつとなりに渡していたのでは、なかなか揃いません。ジョーカーだってありません(基本ルールということで、牛カード、熊カードは使っていません)。


交換のしかたは、大胆です。
なんと、ゲームがスタートしたら、一斉に自分の交換したい枚数を叫びます。


「1枚!1枚!1枚!」


「2枚!2枚!」


そして、枚数が合致した人と、いらないカード同士を交換します。


このあたりは、「そっとおやすみ」とは、正反対。
うるさいわけです。でも、熱くなって、盛りあがるところです。
ただし、交換するカードは、全部同じ絵柄じゃなくちゃいけません。それから、1枚から4枚までの間で交換しなければなりません。


時には自分が、


「4枚」


と叫んでいても、だれも4枚交換がいなくて、


「3枚」


という人がいたら、すかさず自分も枚数を減らして3枚だけ交換するというテクニックもあります。


自分の手札が全部、9枚揃ったら、テーブルの中央のベルを『チン』と鳴らします。
これが、気持ちいいんだ。
わたしのは、もちろんベル付きです。ベル必需品。


で、1回やってみたのですが、小さい子、ちょっと無理っぽい?


無理っぽい理由を考えてみると、最大の問題は手が小さいことです。
9枚のけっこう大きなカードを持ってプレーすることは、かなり難しい。


そして、そのせいで、1番最初カードを配られたとき、揃っているカードを種類別に並べたりするじゃないですか。
↑ ベテランプレーヤーは、手札の内容を知られるのを嫌うため、あえてバラバラにしておく人もいますが、わたしや子どもは、揃えるわけだ。
その揃えるのが、メチャクチャ遅いんですねぇ。


あと、ベルが届かない。


でも、逆に言うと、遊びにくい部分って、それだけなんです。


1番対処が簡単なのは、ベルをその子の前におく。


それから、カードは別に持たなくても、テーブルに置いてふせておいてもいい訳です。自分でも見えないわけなんですが、揃っているカードと揃っていないカードの別や、揃ってないカードが何枚ずつあるのかは、伏せていても分けておけばわかります。
あと、覚えておかなくちゃいけないのは、「自分が何のカードを集めているか」ぐらいの物です。


最後。自分の手札を並べる時間がない。これも簡単。この子が、自分のペースで並べて、並び終わったら、この子が、


「ゲームスタート」


の合図を出せばいいわけです。


そう。最初カードを並べるのに時間がかかりますが、後は対等に出来るのです。


「2枚!2枚!あぁ、1枚でいいわ」


とかも、すぐに出来るようになって、ベルも何回か鳴らしていましたよー。


このゲームで、何よりも楽しい瞬間は、ベルを『チン』と鳴らすことです。
大人でも、気持ちいい。
そして、けっこうみんな一緒に揃うことも多いので、


「あー、わたしも揃ったのにーー」


とかいう悔しそうな声も聞こえてきます。これがまた、賞賛の声に聞こえてくるんですよ。


ガックリくる瞬間は、交換した手に入ったカードと交換に相手に差し出したカードがまったく同じだったときです。
ヘニャヘニャとなります。


そして、またそれを交換に出してみたら、相手も同じカードを出して、交換が成立したりということも、最初のうちはありました(笑)。
同じ相手と、同じ枚数交換してはいけない。同じカードがぐるぐるまわっていることも多いから。


単純で、熱くなれるからでしょうか、その後、子どもたちにも、何回も遊ばれていました。


そして、それを後で見たベテランスタッフが1言。


「おぉ。子どもたち9枚でやっているのか。6枚ぐらいにカードへらしてもよかったのに」


さ、さすが。
そんなことは、思いもよらなかったわたしでした(笑)。


こんな感じの楽しいうつぼゲーム会でした。