好きと惹かれるのは、別の感情かもしれない


「宿無しミュウミュウ」という昔話(大正だか、昭和初期だかの話だったと思います)を聞いたことがあって、それに似ているなぁと思いました。


川西蘭は、他の人が書くと陳腐だったり、腹が立ったりするストーリーでも、不思議と、質の良いファンタジーを読んでいるみたいに読ます。
それは、1番大きいのは、文体の問題なのだと思います。こういう文を書きたいなぁと、未だに読むと思ってしまいます。


解説で、飯千恵子が、コワイ小説と書いていたけど、それは、わたしには理解できない。
男だからかな。
とっても、ロマンチックなお話なのだと思うわけですよ。


そして、男だけが年老いて骨になっていって、ルルだけがそのままの姿で館に住み続ける。