長編…


えーと、「いたいけな瞳」を読んで、感想に


「もしかすると、この人は短編の方が繊細かも。」


なんて書いたのですが、実は、長編を読んだ記憶というか、どんな作品があったのか、あんまり覚えていない……。


ということで、本棚から、「ジュリエットの卵」を出して読んでみる。


すごいフワフワした作風ですが、実は、けっこう悪意にみちているかも……いや、この言い方は、間違っているなぁ。出てくる人は、けっこういい人たちだと思います。


でも、それを外側から見る作者の目って、すごく厳しいような気がする。厳しいというか、突き放している?
ちょっと、これも違う気がするが……。


えーと、例えば、わたしは、苫子さんとか好きです。


「あなたキレイだもの。おなたのお兄さんもキレイだもの。それだけで充分、私には毒なのよ…」


そんな風に、恋敵に素直に言えてしまう人というのは、なかなか、すごいと思います。


あと、生きるためには、誰かに依存するだけではなくて、自分に依存してくれるだれかが必要なこととか、けっこうシビアなことをかいてます。