風の荒野


昔、「風の名はアムネジア」とか、「インベーダーサマー」を読んだ時は、メチャクチャはまった記憶があります。


で、そのテイストを持ったお話。しかも、元々は、コバルト文庫(イラストは、めるへんめーかー!!)に収録されていた物語ということで、かなり期待して読んだのですが……。


今まで読んだ菊地秀行の物語のなかで、1番ひどい出来だと思ったのは、「夢幻戦記レダ」でした。
そこまで酷くはないのですが……なんか、のらない。


まあ、この本のイラスト描いている北原文野は大好きです。でも、銃とか、自動車とかをこの人に描かすなよという気は少しします。(めるへんめーかーの銃とか、自動車というのも、ちょっとこわい気がしますが)
もちろん、イラストの問題だけではなくて、


「僕は君と呼んで下さい。」


というところとか、なんか、楽しめないんですよねぇ。


万智子の正体まではさすがにわからなかったけど、けっこう、少年の正体とか、万智子の力の理由とかが説明されていて、そのあたりもけっこう安易だなぁと思ったりしました。
けっこう、今までの作品だと匂わすだけで、ストレートには書かなかった思ったのだが…。


うーん、自分が年をとって、こういう話の展開について行けなくなっているのかなぁ。