水樹和佳子

懐かしい雰囲気の…… 実は、「イティハーサ」以外の水樹和佳子の作品って、読んだことないのが判明しました。 あぁ、SFだ。それも、なんというか、懐かしい雰囲気がするのは、やっぱり20年前の作品だからということもあるのだと思います。 星新一、光瀬龍…

黄実花 文庫版「イティハーサ」最終巻です。 黄実花という存在は、お話のなかのアクセントぐらいに思っていたのですが、どうやら、そうではない様です。 那智も、アオヒコも、確かに、黄実花の話をすごく重要視しているんですね。 今回、気がついたのですが…

鷹野と桂 昔、読んだときは、単純な物語しか理解していなくて、鷹野の桂に対する思いとかは、全然理解していなかったなぁと思います。 弟ではなくて、並んで立つ者になりたかったんだとやっと気づきました。 そして、その想いの元は、ずっと前に見た桂の後ろ…

人は ゆらいで 人になる 好きなシーンがいくつかあって、青比古が、 「お…おれは、時々 キョウジになりたくなる」 というシーン。 それから、香夜がタカヤに、 「おれはもう殺したくない…」 とタカヤが心に思っていたことをかわりに言うシーンですね。

言葉を口に 言葉を口にすることの重さと大切さがあります。 言葉は、大好きな人への呼びかけであったり、自分の想いであったり。 言葉のもつ意味は、思われて、口に出されて、音になって、少しずつその力を強めていきます。 だから、口から出る言葉は、出来…

カケラ… おもしろいです。 もちろん、物語もなのですが……。 きのう、「ぼくを探しに」のカケラの話をかいて、今日、この本をよむというのが……。 ここでも、カケラの話がありました。 青比古という登場人物がいて、この人は、とても穏やかな人なのですが、ひ…

あちらとこちら この時点で、亜神が古き神の跡を継ぐよき神々で、威神がそれに対立する悪しき神々。 そして、その2つの神々の下にいる人間たちも、同じように、威神のところには、悪役がいる……。 そんな風に見えるようにかきながら、作者の目は、しっかりと…

支配されないことの意味 再読です。 こうやって、時間をおいてから読むと以前は理解できなかったことがよく見えてきます。 たとえば、この話がかなり細部まで作りこまれたうえでかかれたものだということは、もちろん以前も感じていたのだろうけど、こうして…