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そっとおやすみ
「次にしたいゲームは??」
と聞くと、ポーカーチップを指さして、
「これおもしろそう!!」
「すまん。それは、ただのお金のかわりにするためのおもちゃのお金や」
すべきゲームは、いっぱいある。
うーむ。1年生から5年生までが楽しめるゲーム。
「おっちゃん、これ好きなんで、これやってみるか」
やっぱり、りんがいるのに1回ぐらいはこのゲームを勧めないわけにはいかないでしょう。来年の子どもゲーム大賞(予定)ゲームです(嘘)
ということで、「そっとおやすみ」です。
今回のメンバーは、全員身内ということもあり、5年生の2人が負けず嫌いということもあり、ちょっと叩き合いの「そっとおやすみ」になってしまいました。
年がバラバラな子たちがゲームを遊ぶ場合、年長の子たちがどういうプレイをするかによって、ゲームの雰囲気は変わってきます。
特に、個人に向けて集中攻撃できるゲームの場合は、けっこう注意が必要かもしれません。
1番多いのは、身内を攻撃するパターンです。兄弟がゲームに入っていると、兄弟同士で攻撃をしあいます。
これは、ちょっとゲームに慣れている感じの子たちに多いです。
ほら、やっぱり初対面の人とか、ゲーム初めてするような友だちは、攻撃しにくいじゃないですか。でも、勝ちたいし、楽しみたいということで、安心して攻撃できる身内に矛先が向いちゃうわけです。
たいがい、お兄ちゃん、お姉ちゃんが、弟、妹に向けて攻撃します。
「ほら、お前はこれに慣れてるんやから!」
とか、
「オレの気持ち、わかるやろ〜!」
という感じなのですが、まぁ、弟、妹にしてみれば、けっこう冗談ではないです。
しかも、お兄ちゃん、お姉ちゃんは、他の子にはアドバイスなんかしていることもあったりして。
子どもなりにすごく気をつかっているわけですが、けっこう、兄弟の両方ともが気の使いすぎでつかれちゃったりします。上の子も、ちょっと「悪いことしてるなぁ」という自覚があるけど、認めるわけにはいかないから、つかれちゃうんですね。
これを防ぐためにも、大人がときどき一緒に遊ぶというのは、大切だなぁと思います。いつもいつも必要というわけではありませんが、やっぱり、そういう子どものストレスは感じられるといいですねぇ。
大人が入っていると、たいがいの子どもの矛先は、大人に向かってきますから。
大人は、笑ってそれに耐えて、かっちょ良く勝ってみせるわけですな。
すいません、この部分いい訳です。このときスタッフは、60人近いお客さんの対応に忙しくて、自分がゲームどころではなく走り回っておりましたが、わたしだけ、悠々と遊んでしまっていました。
次に多いのは、できるだけ絡まないプレー。大人のゲーム会でも、初対面の人ばっかりだと、ときどきこういう風になりますね。
「まぁ、ここがベストじゃないけど、あんまり攻撃するのもねー」
という感じです。
で、第3は、なんも考えない。
マージャンで例えると、
「そろった。リーチ」
「お前、もう2人リーチしてんねんど」
みたいな(笑)
どのプレーが良いかは、難しい問題ですねぇ。やっぱり、テーブルを囲んでいるメンツによって変わってくるのは、大人も、子どもも、同じだと思います。
今回は、わたしがプレーに入ってますので、わたしに集中攻撃が来るかな?と思っていたのですが……。
5年生2人のプレーは、第3のプレー。
とにかく、自分のカードがそろったら、その瞬間に手札を閉じます。
それが、このゲームで自分が負けない一番ベストな方法だと、最初から気づいていたようです。
はい。このゲーム、たしかにそろって即カードを伏せないのは、自分にとって損です。
他の人がそろえば、自分が「おねむちゃん」になる可能性もあります。
自分がそろった瞬間に伏せれば、少なくとも自分が伏せたときは、まず負けはありません。
ということで、
「そろった!!」バン!
バシ。バシ。バシ。
なんか、「ものすごい勢いでおやすみ」なゲームになってしまいました。
そして、犠牲になったのは、1年生の子でした。
「いや、キミは、あの音に気づかずに自分のカードを見ているとわ。
なかなかに、大物になるかもしれないよ」
というわたしに、彼が一言。
「なんか、わけがわからーーん」
うーむ。
まだまだ、わたしにも、子どもたちを見抜く力がたりません。