木原敏江

こちらも、とうとう完結です。 フランス革命のマンガは、「ベルサイユのばら」以降いろいろあるのですが(あるっけ?今、わたしが思いついたのは、「ラ・セーヌの星」)、革命家たちの政治闘争が話の中心になっているのは、珍しいかも。 いろいろと知らない…

墓碑銘は 青春という でこねぇさんが、雑談部屋で、とってもいい言葉を教えてくれた(笑) 使わせて頂きます。 そう、幕末って「青春グラフィティ」なイメージがあって、そのイメージの源流は、どうやらこの「天まであがれ!」のようです。 「いよいよさいご…

それゆえに きみよ 天まであがれ 実は、木原敏江の「天まであがれ!」は、わたしが1番最初に出会った新撰組ものだと思います。 もしかすると、前後して、和田慎二の「あさぎ色の伝説」の1巻だけを読んでいた気がするのですが……。 最後の突き抜けていく感じ…

月へ飛ぶ想い 木原敏江さんの作品で、すごく好きなお話に異類婚のお話があるのですが、「花かんむりの牢屋敷」は、そのテーマがかなりストレートに出た初期の作品だと思います。 根底には、「おとぎ話」を信じる心というのがあって、それは、実は、他のすべ…

見栄をきる なんだか、木原敏江がというか、「天までのぼれ」が読みたい気分だということで、秋田文庫の木原敏江のシリーズに手を出しています。 「花の名の姫君」は、歌舞伎を素材にしたマンガなんだそうです。 いくつもの時代物のマンガを描いているので、…

絶望のなかの不思議な明るさ 「夢の碑」の「鵺」あたりからだと思うのですが、この人の書く話が、めちゃくちゃ暗いはずなのに、なぜか、サラッとした印象になりました。 そこには、妄執や、いろいろな負の感情がかかれているのですが、それさえ全部ひっくる…

腐らない権力闘争はない? 結局、「権力」をめぐって闘争している限り、人間って腐っていくということかも。 トップが、どれほどクリーンでも、組織自体が大きくなるとなぁ。 でも、歴史が動いていくのを感じるのは、ドキドキします。 おもしろい。